■はじめに――競艇(ボートレース)は初心者でも狙える公営ギャンブル
競艇は1レース6艇で争われるため競馬・競輪より着順予想の組み合わせが少なく、理論上「当てやすい」ギャンブルだ。とくに1コース(概ね1号艇)が強く、全国平均1着率は55%前後。この記事は “これから舟券を買ってみたい初心者” に向け、①覚えるべきルールとデータ、②初心者向け賭け方、③効率的な勉強法の3本柱で構成されている。
■1 初心者が最初に押さえるべきルールと水面の常識
◆6艇立てが基本
競艇では欠場が無い限り6艇で発走。出走数が固定されているためオッズ形成が安定し、過去データも比較しやすい。
◆コース取り=スタート前の“第0ラウンド”
ピットアウトからSGまでに各艇がポジション争い(前づけ)を行う。とはいえ枠なり(艇番どおり)進入が圧倒的多数で、1号艇の99%が1コースを確保。
◆内側有利の力学
スタートから1マークへ最短距離を走れる1~2コースが有利。外の艇が勝つには「まくり」「まくり差し」などダイナミックな攻めが必要。
■2 予想のキモは《選手》《モーター》《コース》の3要素
(1) 選手=全国勝率を信頼
着順点を平均化した「勝率」は実力の最短指標。7.50超なら超一流、6.00台ならA1級、5点台で中堅、4点台はB級というイメージで序列を作る。
(2) モーター=2連率と集計期間
モーターの良否は「2連対率」が最速。40%超でエース機、30%未満は凡機。交換直後などデータ母数が少ない場合は展示タイム・回り足タイム・伸びのオリジナルデータを併用する。
(3) コース=競艇場別1着率を暗記
芦屋63.9%/徳山61.3%/大村62.6%のように“鉄板水面”は1コース信頼、戸田43.1%や平和島43.2%のような“難水面”は外コース絡みの配当妙味がある。
■3 初心者に推奨される賭け方ステップ
①単勝――まずは1着を当てる練習(平均オッズ5倍)。1レース100円~でも可。
②二連単――「本命1艇+相手2艇」の2点買いを基本に、オッズと資金配分を体感。
③三連単――本命の数でフォーメーションを変える。
・本命2艇→「2艇-全-2艇」8点
・本命1+相手1→「1艇-1艇-全」「1艇-全-1艇」各5点
・本命1+相手2→「1艇-2艇-全」8点
・有力3艇のみ→3艇ボックス6点
資金は1レース上限1,000円。的中率・回収率が上がるまでは“練習代”と割り切る。
■4 データ勉強と情報収集の3ルート
- 書籍――体系的に基礎を学ぶ。『もっとレースが楽しくなる競艇丸々わかりガイドブック』『よくわかるボートレースのすべて』が入門向け。
- ブログ――最新のモーター交換状況・企画レースをチェック。更新頻度がポイント。
- プロの買い目――無料公開の予想サイトでフォーメーション構成を盗む。ただし根拠があいまいなサイトや回収率非公開サイトは要警戒。
■5 競艇場別データ早見表(抜粋)
水面タイプ | 鉄板(1コース60%超) | 中穴(1コース45%前後) | 大穴(1コース43%以下) |
---|---|---|---|
代表場 | 大村・芦屋・徳山 | 常滑・三国・福岡 | 戸田・平和島・江戸川 |
外コース巧者を狙うなら戸田や江戸川、イン逃げ鉄板で点数を絞るなら大村や芦屋がセオリー。
■6 初心者向けチェックリスト(5STEP)
競艇初心者は、無料や有料で買い目を提供する競艇予想サイトを使うのも有効ですが、その際に気をつけるべきチェックポイントもあるので紹介します。
- 運営会社・ドメイン年齢をWhoisで調査
- 特定商取引法の表記・所在地を確認
- 無料予想で的中率と回収率を実測
- 口コミは投稿日時を重視して“ステマ”を排除
- メール・LINE質問へのレス速度と返金規約を確認
■7 悪質サイトの典型例と被害対策
・実績画像を合成、オッズ後出しで「的中報告」を捏造
・所在地がレンタルオフィス、電話が繋がらない
・初回無料後に高額プランへ強引に誘導
■8 まとめ――“データ×少点数×資金管理”が王道
- 競艇初心者におすすめの賭け方は、公式データ(勝率・2連率・コース別1着率)を起点にシンプルに予想
- 初期投資は低リスクで、目標回収率70%を越えたら賭金を段階的に増額
- 情報源は複数をクロスチェック。無料情報でベンチマークし、優良サイトに絞って活用
これらを徹底すれば、初心者でも“趣味+副収入”レベルのプラス収支は十分に狙える。競艇は短期で大儲けする博打ではなく、データと経験で期待値を少しずつ積み重ねる“知的ゲーム”である――そう心得て舟券ライフをスタートしよう。